クロマトグラフィー
クロマトグラフィーとは
クロマトグラフィーは混合試料を成分ごとに分離する技術です。
20世紀初頭、ミハイル・ツヴェットが発明した。
固定相・移動相と名称
| 移動相 | 固定相 | 分析法の名称 | |
|---|---|---|---|
| ガスクロマトグラフィー(GC) | 気体 | 液体 | 気-液(分配)クロマトグラフィー | 
| 固体 | 気-個(吸着)クロマトグラフィー | ||
| 液体クロマトグラフィー(LC) | 液体 | 液体 | 液-液(分配)クロマトグラフィー | 
| 固体 | 液-個(吸着)クロマトグラフィー | 
固定相への保持機構による分類
| 固定相への保持機構 | 固定相 | 名称 | 
|---|---|---|
| 吸着 | シリカゲル、アルミナ、活性炭、珪藻土など | 吸着クロマトグラフィー | 
| イオン交換 | イオン交換体 | イオン交換クロマトグラフィー | 
| 溶解 | 液体 | 分配クロマトグラフィー | 
| 孔内保持 | 多孔性ゲル | サイズ排除クロマトグラフィー | 
吸着クロマトグラフィー(きゅうちゃくくろまとぐらふぃー)とは - コトバンク
イオン交換クロマトグラフィー - 薬学用語解説 - 日本薬学会
分配クロマトグラフィー
| 固定相 | 移動相 | 分析法の名称 | 
|---|---|---|
| 極性の高い液相 | 極性の低い液相 | 順相クロマトグラフィー | 
| 極性の低い液相 | 極性の高い液相 | 逆相クロマトグラフィー | 
ガスクロマトグラフィー(GC)
GC(ガスクロマトグラフ)とは?
GCは,気体の分析手法であるガスクロマトグラフィーを行う装置(ガスクロマトグラフ:Gas Chromatograph)の略称です。 GCの分析対象は,気体および液体(試料気化室の熱で気化する成分) です。化合物が混合された試料をGCで分析すると,各化合物ごとに分離,定量することができます。
GCの装置構成
「液体試料を加熱し,気化するための試料気化室」・「各化合物に分離するためのカラム」・「各化合物を検出し,その濃度を電気信号として出力する検出器」の3点がGCの主な構成品です。
GCの検出器
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水素炎イオン化検出器(FID)
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熱伝導度検出器(TCD)
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バリア放電イオン化検出器(BID)
 
液体クロマトグラフィー(LC)
液体クロマトグラフィー(LC)の分離場と名称
| 分離場 | 名称 | 
|---|---|
| ガラス板やプラスチック板の上に固定相を塗布したもの | 薄層クロマトグラフィー | 
| ろ紙 | ペーパークロマトグラフィー | 
| カラム | カラムクロマトグラフィー | 
液体クロマトグラフィー(LC)の検出器
- 
    
UV/Vis(紫外可視分光)検出器
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蛍光検出器
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RI(示差屈折)検出器
 
理論段数


tR:保持時間
w1/2:ピークの半値幅
理論段高さ HETP

L:カラムの長さ
N:理論段数
u:線速度として

と表せる。
分離度 Rsと分離係数 α

tRA,tRBは保持時間
WA,WBはピーク幅

HPLC //LCtalk81号入門 「分離度のはなし その1」 : 株式会社島津製作所
保持係数kは、
t0:非保持物質のカラム通過時間
tR:保持時間
を用い

であり、分離係数αはkを用いて

とあらわされる。
α=1の時、ピークが完全に重なる
α>1で分離可能
α>2が理想